人はなぜ、生まれ、なぜ死ぬのか?
それは、永遠の謎です。
そして限りある期限付きの人生をどう生きるのか?
これもまた人は一生抱えて生きていかなければいけない
命題でもあります。
より、深く考えれば考えるほど、わからなくなって
しまいます。
おそらく、答えなどはないのかもしれないと
アルフレッドは思っています。
しかし、現在、息を吸って生きている以上、
この命題は、常にわれわれの頭から消えることもありません。
ふと、そんなことが頭の中に浮かんできたようなときに
おすすめの本がこちらの「100万回生きたねこ」となります。
相当昔から、読み継がれている絵本です。
1977年10月20日が第1刷(初版)となっているので
昭和でいうところの昭和52年に最初に発行されています。
あるとき、ねこは、○○のねこでした。と
そこは、○○のところにはおうさま、海賊、マジシャン、
おばあさん とさまざまな、人のところで飼われては、死んでと
輪廻天性を繰り返していきます。
そして、あるとき、ねこはだれのねこでもなく生まれてきて
自分の人生を生きようとして、どうなっていくのかという
お話となります。
これって、ようく考えてみると、なんとなくテーマが
あの手塚治虫の「火の鳥」と似ているのかもしれませんね。
「火の鳥」は永遠の命を持つという火の鳥をさまざまな時代で
人々が追い求めていくという話ですが、「100万回生きたねこ」では
火の鳥の視点が、ねこの視点になっているように、アルフレッドは
思いました。
もし、興味があるのであれば、「火の鳥」も合わせて読むのも
おすすめします。ちなみに、「火の鳥」は、過去と未来の物語が
過去は、現在に向かって進んでいき、未来もまた現在に向かって
戻ってくるというようなとても面白い構成をとっています。
ただし、最後まで描くことなく手塚治虫さんは亡くなってしまった
ので未完です。
人類の決して解くことのできない永遠のテーマ。生死について
考えてみる一歩になるのかもしれません。
ヒント:おそらく10年しても古びない絵本だと思います。
