子供にとっては、四字熟語というのは
難解で意味がよくわからなくてなんだか
わけのわからないものという認識があると思います。
アルフレッドも小学生の頃は、覚えるという作業が
どうも好きになれませんでした。
でも、それが語感に響いてくるようなものだと様子が
変わってくるようです。
長い文章で覚えたのが、あの宮沢賢治の「雨にもまけず」
です。
確か、小学校4年生の頃だったと思いますが、なんとなく
あの「雨にも負けず、風にも負けず、雪や夏の暑さにも、、、」
となんだか、自然と言葉の語感の方が先に体にしみ込んで
いったような気がします。数日間で、あっというまに、覚えて
しまった記憶があります。それからしばらくして、
今度は、「いろはにほへとちりぬるを、、、」
を覚えました。よく意味もわからず、体全体で覚えていた記憶
だけがあります。中学校に行ってから、これがきちんと意味の
ある詩になっていることを後で知ったくらいです。
つまりは、子供にとっては、耳から入る情報の方が面白いと
思えば受け入れるんだと思います。なので、お笑いのギャグが一気
に流行るのって小学生くらいから爆発したりしますものね。
そんな子供に、語感からインパクトある四字熟語を絵本として
まとめた絵本がこの「えんにち奇想天外」なのです。
企画作者は、あの斉藤孝さんです。大学教授という固い職業を
持っていますが、実にわかりやすくわれわれに日本語を教えてくれる方
でもあります。「にほんごであそうぼ」はまさにそれの集大成となって
いる番組ですよね。
子供と縁日にいって、いろんな活きた四字熟語を使っていくのです。
ラムネと飲んだあとこどもが一言「五臓六腑にしみるねー」
などといいます。
これって、ビールやお酒を飲んだあと、おとなが言うセリフですもんね。
でも、子供はそれを面白い言葉として受け止めると思います。
そんな縁日で使って楽しい四字熟語が満載されています。
勉強にもなって、楽しいそんな絵本です。
ヒント:実際の買い物やお出かけで、実践として使ってみるといいですよ!
