人間関係に疲れると思った時に、読むと効果のある”おとなの絵本”

人間関係は、どこまでいっても正解というものはないんですよね。だから、性質が悪いんですね。かといって、人間社会で生きているわれわれにとって人間との付き合いを抜きに考えられないのもまた事実だったりもするとっても難しく厄介な問題でもあるんですよね。そんな大人になってしまった私たちが人間関係に日々悩んで、疲れて、どうしようもなくなってしまった時におすすめする、おとなのみなさんへ向けた絵本をアルフレッドが紹介させていただきます。

人間関係で疲れが溜まっている人におすすめする絵本|(けんかのきもち)

誰が読むと効果があるの? 人間関係で疲れが出ている人に効き目があります。 誰かと誰かの板挟みになっているような人など。

けんかのきもち (からだとこころのえほん)
大人(おとな)になればなるほど、友人との 距離感をどう保っていいのかっていうのは、難しい課題となってくるような気がします。

学生時代は、特に利害関係もなくただ、ただ感情の喜怒哀楽をぶつけ合うだけで、時には笑ったり、時には泣いたり、そんなことだけで関係が成り立っていたような気がします。

職場やコミュニティーなどで、深い関わりが出てくればその関係は、小学校生活の6年など遥かに超える年月までつきあわなければならなくなってしまう可能性すらあります。

ちょっと考えるとゾッとしてしまいやしませんか?もし、その職場、コミュニティーとの友人関係少しでも亀裂などが生じてしまったら?などと考えてしまうとますます、距離を保ちながら関係性を維持していくことに努めていくようになってしまうと思います。

もし、今、そんな友人関係の関わり合いのことで悩んでいるのなら、少しばかりスッと心が軽くなる絵本をご紹介します。それが、「けんかのきもち」です。

その昔、アイドルの河合奈緒子さんが、「けんかをやめてー 二人をとめて~」なんて歌っていましたが、このお話は、小学生の男の子二人がけんかをしてどうにもやりきれない気持ちになってしまう様子がうまく描かれていると思います。表紙の少年の目にうっすらと涙もうかがえますよね。

なかなか大人(おとな)になってしまうと、とっくみあいのけんかなどというものはできなくなってしまいますが子供の頃に誰しもが経験した、感情が少しばかり蘇ってきたようにアルフレッドは感じました。きっと、こういう気持ちを忘れないで、相手に接していけばそんなに悪い関係性にはならないような気がします。

ヒント:たまには、距離を縮めるのに腹を割って話すことも必要なのかもしれませんよね。関連する本としては、仲直りの絵本もおススメです!

〇仲直りの特効薬ってなんだろう?ひとつの答えがこの絵本にあります。(騎士とドラゴン)

 

人間関係がギクシャクして行き詰ってしまったような時におすすめの絵本|(こんとあき),林明子

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)
仕事を優先させてしまうとどうしても人間関係は冷たくなってしまいがちだとアルフレッドは思います。

そうはいっても今のご時世、少しでも手を抜いたりしてミスなどしてしまおうものなら職場での立場がなくなってしまうというのが現実なのかもしれませんが…

特に、自分がある程度仕事ができるような立場になると、余裕がでてくるせいもあるのかもしれませんが、出来ない人のことが目に付くようになってしまったりします。

仕事ができるようになってくると、「あの人なんか最近冷たくなったね!」とか 「仕事のことしか考えてないんだよ!」っとか 回りから見られたりしてきます。

アルフレッドも、仕事に燃えてる時期にそのようなことを言われた経験があります。ただ、アルフレッドの場合は、それなりの結果が出ていたワリには給料の上昇が比例しなかったので徐々に仕事に燃える気持ちはフェードアウトしてしまいましたが…

ただ、チームワークで仕事をしていくような職場だとチームの足並みも関係してくるので、回りへの気遣いや配慮が足らないとたちまちチームワークが乱れてしまったりします。

そんな、最近、なんか回りとぎくしゃくしているように感じているような時におすすめの絵本があります。

もはや日本の絵本の世界では名作の域に達しているのがこの「こんとあき」です。

タイトルぐらいは一度は、耳にしたことがあるのではないでしょうか?
小学校にあがる前くらいの女の子、と きつねのぬいぐるみの物語です。淡いふわふわとしたファンタジーになりがちな絵本の物語が多い中、とてもリアルに現実とファンタジーが融合しているような作品だと思います。
ストーリーは、女の子あきと、ぬいぐるみのきつね、こんの珍道中で起こる出来事がメインです。女の子ときつねのなんともいえないたどたどしい友情。そこには、人間が本来あたりまえに持っている相手を思いやる感情が自然とにじみでていると思います。

おとなになると、妙に人と触れ合うときに去勢を張ったり、距離をとりすぎたり難しい人間関係の基本をいとも簡単に、こんとアキはわれわれに見せつけてきます。

普通の態度で接するということが一番難しいのかもしれないですが、ごくごく普通に接していれば、何かが起こった時に利害関係などあまり気にしないで人と接することができるのかもしれませんね。そんな純粋な関係を教えてくれる絵本ではないかと思います。

ヒント:真面目に人と向き合う、それが人間関係の基本なのかもしれませんね。