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きんぎょがにげた、だからどうした?

誰が読むと効き目があるの?
ほんの少しの間、子供に黙ってもらいたいお母さんやお父さん。
3歳~5歳の子供は、ほぼみんな食いつきます。

 

子供にずーっと人気のロングセラーな絵本が
何冊かあります。

その中の1冊、五味太郎さんの「きんぎょがにげた」を
ご存じでしょうか?

 

おそらく、子供がいれば別ですが、子供がいなくても
児童本が置いてある本屋であれば、間違いなく置いてある
可能性が高い絵本です。

大人が何の気なしに、パラパラとめくっていても、
大人の求める現代の情報量からすると、ふーん、だからどうしたの?
それで…っとやや冷たい目で見てしまうかもしれません。

ところが、この本、子供の食いつきは半端なくいいんです。
ちょうど、幼稚園の年少ぐらいまでの子の食いつきはすごくいいです。だいたい年のころだと3歳~5歳くらいまででしょうか。

何がそんなに子供を魅了するのか?
なんとなく、絵本の内容がクイズっぽくもあり、
それでいて、緻密な絵でもなく、全体が五味太郎さんの世界観で
できあがっています。
(五味太郎さんの他の作品も五味太郎さんが書いたことが一目で
わかる作品ばかりです)

子供っていうのは、本物がわかるんですよね。
怖いぐらいに…
おそらく、このきんぎょも、変なキャラクターの意味づけなど
行っていれば、わずかな子供しか食いつかなかったように
思います。例えば、きんぎょの金魚マンとか、金魚クンとか
そういう子供にすりよった内容であればということです。

それが、多くの子供たちが、何度もこの絵本を読んでと大人たちにせがむのです。そして、本を見始めると、いままで騒いでいた子たちも黙って集中しだします。とても不思議な光景を何度もアルフレッドはみかけたことがあります。

バスや電車で、少し落ちつきのない子供に効果があることが多い
と聞きます。一度、そういう機会に出くわした時、
「きんぎょがにげた」をそっとカバンの中から出してみてはいかがでしょうか?

もしかすると、黙ってくれる可能性があるかもしれませんよ。
それでも、ワーワーと騒いでしまったら、じゃあじゃあびりびりもhおススメの絵本ですので、お試しください。

スイミーを読んで元気をもらう。訳はあの谷川俊太郎の絵本。(スイミー)

誰のために効果のある絵本なの?
それでも前に進みたいと思っている人。
生き方の方向感覚を見失いかけている人など。

スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし

絵本って、ビジュアルとことば両方からこちらに
ぐぐぐっと迫ってくる感じが時折するんですよね。
今回は、そんな絵本を紹介していただきました。

私がおすすめしたい絵本は、レオ・レオニの『スイミー』です。

一部の小学校の教科書にも載っていたそうなので、
ご存知の方も多いかもしれません。
何よりもまず、色彩が美しい絵本です。
見ているだけでも、楽しい気持ちになります。
少し早いかなと思いましたが、絵がきれいだから、
3歳になる遠方の甥にプレゼントしました。

お話の内容が伝わったかどうかはわからないのですが、
小さい子でも「おさかなのお話」と美しい絵は心に
感じるものがあったらしく、弟は「到着してすぐに
3回も読み聞かせをせがまれた」と言っていました。

次にお話の内容。詩人・谷川俊太郎さんの訳ですから、
とても簡潔に表現された言葉が、すんなりと入ってきます。
この絵本、実は知ってはいたのですがちゃんと読んだことはありませんでした。

読む前のイメージは「協力がだいじ」という話かな?
と思っていました。でも今回、プレゼントするにあたって
あらためて読み直して、ただそれだけではないと感嘆しました。

ひとりだけ色が違うスイミーは、金子みすゞの
「みんなちがって みんないい」に通じます。
個性を受け容れる話でもあったのです。

さらに大人の視線でもう少し思ったのは、
人生のどこかで誰しも必ず経験する「別離」の喪失感と
「新しい出会い」を疑似体験できるお話でもあるな、と。
たいせつな人を失ったときの呆然とした心理状態、
それでも美しいものに出会い新しい世界を知ることで、
前に進む気持ちを取り戻す。

スイミーの場合はそれが
「海の中を漂ってクラゲや海藻を見る」ことだったのだな、と。
心の深いところで納得します。

このように、大人でも子どもでも楽しめる、とても素敵な絵本だと思います。
小さな子どもでも伝わるので、年齢にかかわらず、どなたにもオススメしたいです。

余談ですが『スイミー』のこざかなたちは、
全部スタンプを押して描かれています。
海の中の海藻も、美しい模様の紙ナプキンに色を塗って押したような感じです。

そこで、甥にプレゼントするとき、消しゴムを彫って
「おさかな」スタンプもつけてあげました。
素人ですのでうまくは彫れなかったのですが、
面白がってくれたとのこと。

小さい人に贈るときは、余裕があればそんな
付録をつけることもオススメです。
読んで楽しく、自分も表現の楽しさを味わい想像することができる。
いろいろな楽しみ方ができる絵本ではないかと思います。

「スイミー」は本当に多くに人に愛されている絵本ですよね。
谷川俊太郎さんが訳を担当していたのですね。
きっと、ずっと本棚にしまっていてもいい絵本なのかもしれませんね。
自分のやっていることに、少し疑問を感じてしまっている時など、やる気と希望をもう一度与えてくれるのかもしれませんね。

〇谷川俊太郎さんって本当に絵本の巨匠かもしれません。こちらもおすすめ谷川 絵本。

生活に疲れている時に笑いが癒してくれる絵本(さむいあさ)

どんな人が読むと効果がある絵本なの?
いろいろなことでちょと疲れが溜まってるような人たち。
生活の中に笑いが欲しいような人とか。

大型絵本 バムとケロのさむいあさ

今回は、子育てを終えた方よりの感想と
おすすめ絵本の紹介をしていただきました。

島田ゆかさんのバムケロシリーズの
『さむいあさ』が私の一番のおすすめです。

こどもが小さい頃よく読み聞かせていました。
犬のバムとカエルのケロが冬の寒い朝に
スケートをしに池に遊びに行くと
アヒルのカイちゃんが池の上で凍り付いたいました。

カイちゃんを助け
自分たちのおうちに連れて帰りました。
お客さんに大はしゃぎのケロちゃん。
まずは冷えた体を温めるために3人でお風呂に入ります。

からだもこころも温まったところ、気の緩んだケロちゃんが
お湯の中でおならをしてしまいます。子供たちは一度は
お湯の中から泡がぷっくっと上がってくる面白さを経験している
ので、ここらで大笑いが起こります。

食事が終わりケロちゃんは、カイちゃんを引っ張って
遊び部屋へいきます。廊下を行ったり来たりするケロちゃんを
不思議に思いながらバムは食事の後かたずけをすませます。
かたずけ終わって部屋に行った見ると、
部屋中トーレットペーパーでミイラごっこ。

誰もが憧れる遊びを平然とするケロちゃんのは尊敬です。
子供たちも笑いながらやってみたいと思うのでしょう。
その後3人でトランプ遊びをしながら、疲れて眠ってしまいます。

翌朝目が覚めると、カイちゃんがいなくなっていました。
池を探しに訪れた二人の目の前には、
再び氷ついてるカイちゃんの姿がありました。

島田ゆかさんの絵本は隅々まで丁寧に描かれ、
パンケーキにはケロちゃんの顔がついたいたり、
食べることにも工夫がいっぱいです。

パンケーキ型を買ってケロちゃんのホットケーキを作りました。
18歳になった娘も懐かく思ったのか再び絵本を取り出しページをめくっていました。

カイちゃんが再び凍ってしまうところなんて、
自分の長男と結び付け思わず笑ってしまいました。
しっかり者のバムと興味を持ったことはやらずにはいられないケロちゃん。
長男と次男の性格をそのまま見ているようです。

ミイラごっこを横目でみて一緒に笑える心のゆとりを持った
子育てをしてみたいと思いました。いまは長男23歳、次男21歳、長女は18歳。
それぞれ育てているときは大変でしたが、
この一冊の絵本が心のゆとりを与えてくれ一日の終わりが豊かになっていたと思います。

ありがとうございます。
子育てって、現状、まだまだ女性が中心ってところが
ありますよね。そんな時、行き場のない時間をこういった本が
癒してくれると、ちょっとしたことなのに、本当に心の支えとなってくれるのかもしれませんよね。どこにいても、笑いというのは場を救ってくれるものなのかもしれませんね。アルフレッドはつくづくそうおもいました。

〇笑える絵本。斉藤孝先生の、えんにち奇想天外もおすすめです。

くっついたは幼児が食いつきやすい鉄板おすすめ絵本。

誰が読むと効き目があるの?
幼児とのコミュニケーションに悩んでいるママやパパ。新米パパ、ママ。

くっついた

母親と子供のコミュニケーションで、まだ子供とのコミュニケーションが うまくとれない幼児の時期って絵本なんかもどれを読んであげればいいのか、 迷いますよね。

そんな時におすすめの絵本について情報を頂戴いたしました。

娘と私の最初のお気に入りの絵本は、
三浦太郎さんの「くっついた」です。
当時娘はまだ一歳にもならず、何冊も
買ってある絵本の読み聞かせをしても
あまり興味を示さなくてがっかりしていました。

本を読んでいても、ページをめくりたいと
手を伸ばしてきて、最後まで読めないことも
しばしば。

それでも懲りずに、動作をまじえながら
毎日色々な本を読んでいました。

この「くっついた」の絵本は、
きんぎょ、あひる、ぞうなどいろいろな動物たちの
「くっついた」のタイミングで、 膝の上の娘の後頭部と自分の頬をくっつけたりして読んでいました。

ある日、いつものように「きんぎょさんと~」
と読み聞かせを始めた時でした。
「くっついた」のタイミングで、娘が自主的
にもたれかかってきて、私にくっついてくれたのです。

ぽかぽかと暖かく小さな子供の頭が頬に触れる
嬉しさと、絵本を楽しんでくれているんだなと
いう実感で幸せな気分になりました。

この本の最後のくだりで、
「おかあさんとわたし」「おとうさん」がくっついた、
と家族三人が子供を挟んでなかよく頬を寄せ合います。
家族でこの本を読みながら、一緒に「くっついた」をしてみてください。
とても幸せな気分になれると思います。

ちょっと心温まるエピソードでしたね。
ありがとうございます。

それにしても、言葉のコミュニケーションがとれない
幼児の時期って、子供も何を考えているのかわからないし
親は親でいろいろとしてあげたいと思っていても、うまく
コミュニケーションできるか不安だし。

そういう時に、このようなコミュニケーションツールにも
なるような絵本があれば、うまく親と子、家族でコミュニケーションが できるようになるのかもしれませんね。

たった絵本1冊、されど絵本1冊。
使い用によっては、いろいろな用途として使える可能性を持っているんですね。
改めて、絵本の素晴らしさのようなものを感じてしまったアルフレッドでした。

〇赤ちゃん絵本のロングセラー 「じゃあじゃあびりびり」

友人の死や、知人の死から立ち直りたいと思っている人へ。「わすれられないおくりもの」

誰が読むと効き目があるの?
友人の死や知人の死からゆっくりと立ち直りたいと思っている人。まだ、死などに関心のない、子供 など。

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

アルフレッドの元に再び、おすすめの絵本の紹介が届きました。
みなさん、ありがとうございます。

私がおすすめする絵本は、スーザン・バーレイ作絵
評論社出版の「わすれられないおくりもの」です。

このお話は、森に住む動物たちのお話です。
その仲間の一人、長老のアナグマは何でも知っていて
、賢くて、困っている人がいたら手を差し伸べてあげる、
誰からも慕われる存在です。

でもある日、アナグマは亡くなってしまいました。
年を取っていたため老衰でした。
アナグマは自分でももう死がそんなに遠くない事を
感じていたので、森のみんなに手紙を書いていました。

「長いトンネルの向こうに行くよ さようなら アナグマより」と。

そしてアナグマは生前より、
自分が長いトンネルの向こうに行ってしまっても
悲しまないでとみんなに言っていました。

でもアナグマの死を知って、悲しまない人は
誰ひとりいませんでした。悲しまない事は難しい事だと・・・。

そのうち、森のみんなで集まっては
アナグマの思い出を語り合います。

モグラはハサミを器用に使いこなせます。
一枚の紙から切り抜きが上手にできるようになったのは、
アナグマが教えてくれたおかげでした。

カエルがなぜスケートが得意なのかといったら、
アナグマの指導があったからです。

キツネがネクタイをどんな結び方でもステキに
結べるようになったのも、アナグマが教えてくれたからでした。

ウサギの奥さんが料理上手なのは森
のみんなが知っています。
でも初めて料理を教えてくれたのはアナグマだったのです。

みんなそれぞれにアナグマから教わったことが、
アナグマがいなくなった今でも、
身について役に立っているのです。

この絵本は、贈り物とは、ただ単に物を贈るばかりではなく、
こういった生活の知恵や工夫がすばらしい贈り物になるということを、大人になった今でも改めて感じることができるお話です。

ただ、物欲旺盛な小さい子供にはまだピンとこないお話かもしれません。でも、親子で繰り返し朗読することで、人と人との心の繋がりの素晴らしさを少しずつ感じ取れるようになるのではと思います。

死というのは、健康である時には最も遠い存在のものなのかも
しれません。確か、みうらじゅんさんが、人間は「オギャー」と
生まれた時から、死へのカウントダウンが始まっていると言いましたが確かにそうなのかもしれません。

子供でも、青年でも、いい大人でも、死と遠いところに
いたとしても、一度は死について考えてみるのは尊いことなのかもしれません。

こちらは、CDとしても音声で発売されているので、こちらも合わせて聞いてみるとより世界観が広がるかもしれませんよね。

他にも死をテーマに扱った絵本があります。(記事も読めます)

子育て中の悩み、何故頑張っているのか?わからない。花さき山。

誰に効果があるの?

子育てに悩み中のママさんや、パパさんに効果があります。
(自分の頑張りに煮詰まっている人などにもおすすめです)

花さき山 (ものがたり絵本20)

アルフレッドの知り合いからこんなおすすめ文をいただきました。ありがとうございます。
私がおすすめしたい絵本は「花さき山」です。
私が、はじめての子育てで煮詰まって悩み、辛かった時に、友だちがプレゼントしてくれました。
子供だけではなく、ぜひ私にも読んで欲しいと。

絵本の内容としては、まだ十歳の小さな女の子が、自分より小さな妹や母親のことを思って、自分がしたいことを我慢した時に誰も知らない山の中で綺麗な花が咲く。そういう誰かが誰かを思いやって自我をこらえた時に咲いた花がたくさんある「花さき山」に迷い込んで、やまんばと話をしながら心が救われるという話です。

その話が、なぜか子育て中の自分にピッタリ重なって、涙がポロポロ出てきました。
自分のやっている事は、無駄ではない。
きっと今どこかの山で花が咲いてるんだろうな!と思うと、煮詰まった気持ちがスーッと楽になります。

人知れず頑張ったり、誰かを思って我慢したりしたことは、必ずなにかの役に立つし、誰かが見守ってくれている。
花が咲く…それは今でなくても、この子が大きくなった時かもしれないし、ずーっと後かもしれないけど、いつか誰かにそういう思いが伝わればいいんだ!
ということがわかり、なんだか吹っ切れることができました。

版画で描かれた絵もすごく綺麗で、見ているだけで癒されます。
版画独特のタッチなのですが、花さき山に咲いている花が咲き乱れている様子など、うっとりしてしまいます。
基本は版画の黒を基本に描かれているのですが、ところどころに出てくる色が、またそれを引き立ててとても印象的です。

絵本の語り口調は東北(秋田県?)の言葉が使われているのですが、九州育ちの私でも、なぜがすーっと頭に入ってきます。
「やさしいことをすれば花がさく、いのちをかけてすれば山がうまれる。うそではない、ほんとうのことだ…」
やまんばが語ってくれる言葉一つ一つが、とっても優しくてあったかい言葉だと感じました。

当時まだ赤ちゃんだった子供も、今では小学生になり意味も少しずつわかるようになってきて、何度も何度も繰り返して読んでいます。妹が生まれたこともあり、まさに主人公の女の子と重なる部分があって「わかるわ~」なんて言いながら眺めています。親子で大好きな一冊です。

私のように子育て中のママだけでなく、誰でも「なんのためにこんなに頑張ってるのかな…」
「こんなことして、なんになるのかな…」なんて、煮詰まってしまうことがあるかと思います。
そんな時にぜひ手に取ってみて欲しい一冊です。

努力しても報われないことばかりですよね。最近の世の中って
つくづくアルフレッドもそう思ってしまいます。

うまくいく為のヒント:今すぐ結果の出ない努力でもきっと将来大きな結果が得られると思ってやってみてはどうでしょうか?

いいからいいからの意味とケセラセラの意味はどこか似ているのかもしれない。(絵本:いいからいいから)

いいからいいから
「もったいない」この言葉が国際的になってきた
話はよくきくようになってきたと思います。
アルフレッドも、以前、「もったいないばあさん」
紹介で語らせていただきました。

アルフレッドが一番、このもったいないに感じることは
ただ単に節約すればいいとか、そういう単純な次元のものではなくさらに一歩進んだ、もったいないの日本人的解釈が
世界的に認められてきたことなのだろうと思います。

今回、紹介させていただくのは、別の観点からみた
日本人的解釈のことば「いいからいいから」
これが絵本になっています。しかも、人気のシリーズ化にまで。

アルフレッドも、よく田舎のおばあちゃんのところに里帰りすると帰る日の最後の最後になって、決まってティッシュに包まれた小遣いを渡されるのですが、その時に断ると、「いいからいいから」押し返されたりしたことを覚えています。

おそらく、誰しもがこんな経験を持っているのではないでしょうか?他にも、蚊に刺されたのがわかったおじいちゃんに、キンカン塗れば?っとすすめると「いいから いいから」と返ってきた
ことを覚えています。

つまりは、細かいことは気になさるなっと、昔の人がそう
言ってきたんでしょうね。いわゆる、生き方の処方箋的な
言い回しのようではないでしょうか?

今月、あと5日冷蔵庫に何もないや!そんな時にも、
「いいからいいから」と返してみれば、すごく楽になるように
思いませんか?

外国の言葉でも、少しニュアンスは違うかもしれませんが、
スリラーの名匠ヒッチコックの監督した作品に「知りすぎていた男」というのがありますが、この映画の歌に「ケセラセラ」というのがあります。意味は、”なるようになるさ!”っということですが、まさにいいからいいから、とどこか繋がるような気がしませんか?

ちょっと年を召した人なら、少し失敗したときに、
ケセラセラだよ。っと言われたりすることもあるかもしれませんが実はここからきていたんですよね。アルフレッドも、幼少期の頃、よく知り合いのおばさんとかが使っていたのを記憶しています。

いいからいいからの絵本も、細かいことは気にしないっと
いうことが沢山出てきます。われわれの生き方にも、
少しマイナスなことがあっても、プラスに転じてもらえる
不思議な力を宿している言葉であるなあーとアルフレッドは感じました。

ある意味、魔法の言葉なのかもしれません。

ヒント:怒らない対策法としても有効利用できるかもしれませんよ!
「いいから いいから」と「ケセラセラ」

 

がたんごとんがたんごとんは子供にとっても大人にとっても心地良い音の絵本。(がたんごとんがたんごとん)

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)

ピタゴラスイッチはまるで催眠術のようだ

ピタゴラスイッチはご存知でしょうか?
そう、教育テレビで今も放送されている、教育番組なんだか?
そうでないのか?とても微妙な独自路線を走りつづけている番組です。

でも、そのどれも内容がわれわれの内面の深いところに
訴えかけてやまないという感じの映像や音楽がビシビシと
こちらに伝わってきます。

実は、このテレビ番組の仕掛け人は元CMクリエイターの
佐藤雅彦(さとうまさひこ)さんなんです。CMクリエイター時代には、 ポリンキーのCMとか、スコーンのCMなんかで有名になっていた人です。
わかる人なら… 「ポリンキーポリンキーおいしさの秘密はね…」って ので思い出しませんか?

広告評論家には、催眠術でもかけているように人間に訴えかけて
くるので、老若男女問わず、誰でにでもその広告には効果が
あったと言われています。

がたんごとんがたんごとんの安西水丸さんも広告クリエイター出身

確かに、ピタゴラスイッチの番組冒頭に出てくる、あのからくり
ドミノのようなものって、誰がどんな時にやってもめちゃくちゃ
はまるし、面白いですもんね。あと、アルゴリズム体操もきちんと アルゴリズムになっていて見ているだけでその完成された形に魅了 されてしまいます。

アルフレッドも、あのピタゴラスイッチっと歌と曲が流れると
今日はどんなのかな?っとついつい見入ってしまいます。
本当に不思議な魅力を持った番組だと思います。

おそらく、そういうことを最初から意図して佐藤雅彦さんは
作っている(設計している)のだと思います。

で、今回紹介する、絵本の世界では、もはや殿堂入りにもなりつつある この、『がたんごとんがたんごとん』も、その部類に入るのではないのかと アルフレッドは思っています。

赤ちゃんや子供が最初に覚える、繰り返しの音のリズムとしても
丁度いい、『がたんごとんがたんごとん』って、体内の心臓音ともリンク してるのかもしれませんよね。心臓は、『ドクンドクン』ですが。

この絵本を作ったのも、すでに亡くなってしまいましたが、
元広告クリエイターの安西水丸さんなんです。

お話らしいお話もない、ただ、おもちゃの機関車が、がたんごとんがたんごとん と荷物を載せながら走っている、でも、子供に読み聞かせしてやると わかるのですが、とにかく食いつきが半端なくいいんです。
言葉がわからいうちから、食いついてきます。

老若男女に心地よい、不思議な音、「がたんごとんがたんごとん」

大人も、実は、読み聞かせしてあげると、とても気持ちがいいのが わかると思います。ただ、目で流して読むのではなく、本当に声に出して 読んでみると、その心地よさ具合がとてもよくわかると思います。

がたんごとんがたんごとん… ちょっと不思議ですが、何かの暗示 みたいでいて、なんだか心臓の鼓動音のようでもあり、神秘的な響き… 老若男女を問わず、心地良いのではないでしょうか?

実は、この作品には、次回作があったのですよ。
それが、『がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん』です。
なにが変わったということの変化もありませんが、安西水丸さんが がたんごとんに匹敵するのが、ざぶんざぶんだったのでしょうね。

これもまたこれで、心地よさが響きます。
誰もいない一人の時にでも、誰にも聞かれない場所でがたんごとんがたんごとん と読んでみてください。きっと、心が休まると思います。
そんな自浄作用にも使えるような絵本ではないのかと思います。
それにしても、『がたんごとんがたんごとん』不思議です。


ヒント:通勤電車のレールを走る音もいずれ、がたんごとんがたんごとんと聞こえてくるかもしれませんよ。

 

新世界図絵MAPS(マップス)を使って、地図で行く世界旅行

地図の上ならいつだって世界旅行に行ける!

お金がたっぷりあるなら、いつでも海外旅行に
出かけることも可能なのでしょうが、なかなか
時間とお金に余裕がある人っていうのは世間には少ない
のでしょうね。実際に、お金持ちの人、年収が2000万とか
ある人っていうのは人口の5%程度だそうです。

でも、それが地図の上ならいつでも世界旅行が可能になって
しまうのです。世の中には、地図を見るのが好き
だっていう人が結構いるんですよね。
どうも、行った気になれるからというのがその
理由らしいのですが、アルフレッドの場合は、
地図を見ただけでは旅行気分は味わえないのです。
でも、夜、寝る前に地図を見て寝た時って、自分が鳥になった
夢をみることができたりします。多分、寝る直前に見た地図の
上をぷらぷら飛んでる感覚なのでしょうね。

今回、紹介したい絵本は、タイトルにもいれましたが
新世界図絵となっている配慮がにくいんです。
普通、新世界地図となっていれば、あーこれはなんらかの
世界のどこかの地図が書いてあるんだな~とわかりますが、こちらの絵本はあえて、地図ではなく図絵としてところがいいんです。

新世界図絵となっているのがポイント

アルフレッドも子供の頃に、怪獣ブームがありまして
ウルトラマンの怪獣やウルトラセブンの星人などの
解説などが、よく子供雑誌に掲載されていました。

でも、ただ紹介されているのではなく、レッドキングの
頭はどうなっていて、胸の内部はどうなっているのかという
のが詳細な絵で図解されていました。実は、これを作った
大伴昌司さんという方は、このような図解の仕事を沢山
していたりします。怪獣少年たちは、この図解に胸を
躍らせたものです。

この図解にかなり近い感覚なのが、今回の新世界図絵MAPS(マップス)
なのです。40以上の国が、大きな大きなサイズの絵本で1国、1国
丁寧に図解されています。まさに、どのペーじから読み始めても
世界旅行気分に浸れるではないかと思います。

MAPS(マップス)は大人向けのプレゼント絵本にも最適

使い方の一例としては、テレビのバラエティー番組などを
見ていて、海外の国の特集などをレポーターがしているような
時、少々大きいですが、バーっと開いて、その国のことを
いろいろと百科事典感覚で調べるなんてこともできますよ。

また、大人向けの絵本のプレゼントなどにもむいているのかも
しれませんね。もらった方はその大きさにびっくりするかもしれませんよ。
でも、忘れられないプレゼントにもなるようにも思います。

アルフレッドが、この新世界図絵MAPS見て寝たら、
夢と現実の区別がなくなって、寝言をごちゃごちゃ言いそうです。

ヒント:行きたくなる国、多分一つぐらいはあると思いますよ。

谷川俊太郎さんの詩でも、怖すぎだろ!(しんでくれた)って絵本は

谷川俊太郎の詩の絵本『しんでくれた』って疑問形なの?それとも肯定形なの?
しんでくれた

あまりも衝撃的なタイトルの絵本が発売されている
んです。知ってる人は多分少ないと思います。
その名も、『しんでくれた』です。
それも、作者はあの谷川俊太郎さん。
『しんでくれた』ってちょっと考えてみると疑問形とも、肯定形
ともとれるような、意味深にこちらに訴えかけてきます。

絵本の内容は、さすが谷川俊太郎さん、
本当に読んだ人の心をざっくりとえぐってきます。
いま、絵本というのは多くの人の間の共通認識として小さな子供に読むものという固定観念が強いのではないかと思います。

でも、果たして本当にそうなのでしょうか?
アルフレッドは、これまで多くの絵本を読み進めてきて
あることにきずきました。

絵本を読むという作業というのは、歌を聴く感覚に近い
のかなあ?っと思うのです。J-POPでも、洋楽でも、
ちょっとしたお店に入った瞬間に、なんかいい曲だなあー
あれ、フレーズもなんかいいなあー…
誰しもこんな経験があるのではないかと思います。

本を読むという作業は、全般的にどうしても能動的な作業であるためそこが、音楽をなんとなく聞くとは大きく異なる点なんだと思います。
でも、少し耳と傾けるぐらいの感覚で絵本に近づいてみると、驚くほどいろんなメッセージが詰まっていることを知ることになったりします。

歌詩と同じで、何かいいたいことが作者の中にあり、それが絵本の中に宿り、メッセージとしてこちらに伝わってくるのだと思います。
自分のその時の感情によっては、あまり感じることがなかった
としても、まったく別の機会に、同じ絵本をめくってみると
思いがけない新しい感情が沸き起こってきたりします。

絵本は、とても不思議な存在ですが、時にはわれわれになにがしかのきずきを与えてくれたりします。

『しんでくれた』で命をいただくを考えてみる

今回、ご紹介したい絵本『しんでくれた』は、まさに、
見る時の気分によって、読んでいる側が激しく揺さぶれるタイプの絵本なんだと思います。
悲しい時には、悲しい方面の感情が揺さぶれるだろうし、
嬉しい時に読めば、それはとても積極的に受け止められるのだろうと思います。
冷静な時に読めば、客観的に全体感を見れることもあると思います。

いずれにしても、テーマは生命にとって一番大事な命(いのち)となります。
大人になって、命に向き合う機会、この絵本を見たら
それは、毎日、かかさず訪れているんだということを改めて
感じずにはいられないのだろうと思います。朝、昼、夜と3食を食べる時、谷川俊太郎さんは、いちいちそのことを考えているのではないでしょうか?

『しんでくれた』なのに『死』を使わないのが谷川俊太郎さん流の詩の絵本なのだ

タイトルに「死」という感じを使っていないのに、『しんでくれたら』とタイトルを表現しているところにも谷川さんらしさを感じます。
いいにくいことを、シンプルに目をそらさずに、少し遠回しにやわらかにものを伝える。こういう伝え方って、これからの時代とても大切なことなのかもしれないとアルフレッドは感じました。

最後にちょっと質問… みんなは死についてどのくらいの頻度で考えてるの?

「死」についてどのぐらいの間隔で考える?

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ヒント:毎食、毎食が命をいただいているということなんだと思います。