友人の死や、知人の死から立ち直りたいと思っている人へ。「わすれられないおくりもの」

誰が読むと効き目があるの?
友人の死や知人の死からゆっくりと立ち直りたいと思っている人。まだ、死などに関心のない、子供 など。

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

アルフレッドの元に再び、おすすめの絵本の紹介が届きました。
みなさん、ありがとうございます。

私がおすすめする絵本は、スーザン・バーレイ作絵
評論社出版の「わすれられないおくりもの」です。

このお話は、森に住む動物たちのお話です。
その仲間の一人、長老のアナグマは何でも知っていて
、賢くて、困っている人がいたら手を差し伸べてあげる、
誰からも慕われる存在です。

でもある日、アナグマは亡くなってしまいました。
年を取っていたため老衰でした。
アナグマは自分でももう死がそんなに遠くない事を
感じていたので、森のみんなに手紙を書いていました。

「長いトンネルの向こうに行くよ さようなら アナグマより」と。

そしてアナグマは生前より、
自分が長いトンネルの向こうに行ってしまっても
悲しまないでとみんなに言っていました。

でもアナグマの死を知って、悲しまない人は
誰ひとりいませんでした。悲しまない事は難しい事だと・・・。

そのうち、森のみんなで集まっては
アナグマの思い出を語り合います。

モグラはハサミを器用に使いこなせます。
一枚の紙から切り抜きが上手にできるようになったのは、
アナグマが教えてくれたおかげでした。

カエルがなぜスケートが得意なのかといったら、
アナグマの指導があったからです。

キツネがネクタイをどんな結び方でもステキに
結べるようになったのも、アナグマが教えてくれたからでした。

ウサギの奥さんが料理上手なのは森
のみんなが知っています。
でも初めて料理を教えてくれたのはアナグマだったのです。

みんなそれぞれにアナグマから教わったことが、
アナグマがいなくなった今でも、
身について役に立っているのです。

この絵本は、贈り物とは、ただ単に物を贈るばかりではなく、
こういった生活の知恵や工夫がすばらしい贈り物になるということを、大人になった今でも改めて感じることができるお話です。

ただ、物欲旺盛な小さい子供にはまだピンとこないお話かもしれません。でも、親子で繰り返し朗読することで、人と人との心の繋がりの素晴らしさを少しずつ感じ取れるようになるのではと思います。

死というのは、健康である時には最も遠い存在のものなのかも
しれません。確か、みうらじゅんさんが、人間は「オギャー」と
生まれた時から、死へのカウントダウンが始まっていると言いましたが確かにそうなのかもしれません。

子供でも、青年でも、いい大人でも、死と遠いところに
いたとしても、一度は死について考えてみるのは尊いことなのかもしれません。

こちらは、CDとしても音声で発売されているので、こちらも合わせて聞いてみるとより世界観が広がるかもしれませんよね。

他にも死をテーマに扱った絵本があります。(記事も読めます)